ESG全般

-はじめに-
クオンクロップの
ESGグローバルトレンド調査

当社ウェブサイトのESG Insightでは国内・海外のESG指標の変化や、ESGに関わる国内・海外の大きな出来事とビジネス環境への影響を抜粋して紹介しております。本記事では当社のサービスおよび本ESG Insightに関する記事シリーズを掲載している背景についてご説明いたします。

ESGリスクやビジネスチャンスは気づかないうちに大きくなっている

ESG投資とは「従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資」のことを指します。

ESG投資のトレンドは業界、国境を越えて波及してきます。例えば、ESGの『E』では、欧州や米国のカリフォルニアなどで先行したGHG(温室効果ガス)排出の基準に関する取り組みが、時間差をもって日本の規制や基準及び関連業界のトレンドにも影響をしていることは身近な例と感じる人も多いかと思います。また、ESGの『S』では、例えば、アパレル業界などで見られましたが、生産拠点になっていたウイグル地区において当初は問題視されていなかった労働者の扱いが、先進国基準で見ると許容されないものであることが判明した場合に企業側大きく対応を変更せざるを得ない事例も起きています。ESGの『G』では、欧州の自動車メーカーのフォルクスワーゲンにおいて環境に関する情報開示に不正があったことで、株価が大きく下がった企業が出るなどのインシデントがあり、その後ESG関連の情報開示に対する社会の期待値も変化したということもありました。

このように、ESGの枠組みに対して、社会や投資家あるいは従業員や消費者から各企業に要求される水準というのは業界を超えて波及しながら、年々変化しており、それらを理解把握しないまま事業活動を進めていくと大きなリスクを抱えることになる、又は大きなビジネスチャンスを逃すということに繋がります。

ESGとSDGs(持続可能な開発目標)との関わり

ここまでESGについて触れましたが、近年、世界中で注目されているSDGsでの文脈で企業様からご相談を受けることも非常に多くなっておりますが、クオンクロップでは各企業の事業とESGやSDGsに関する活動を定量的に考察するためにはESGの枠組みを用いることをお勧めしております。

というのも、SDGsは社会全体や各業界が目指すゴールであることに対して、ESGは企業単位の評価指標であるため、各企業における活動の定性的な評価はSDGsを用いた議論によっても行うことができますが、目標や実績を定量的に議論するためには、ESG指標での分析や考察がより重要になるためです。

SDGsがより持続可能な社会を目指すマクロな目標であるのに対し、ESG指標はSDGs達成に向けたよりミクロに各企業レベルの取り組みを測ります。クオンクロップではESGのフレームワークに沿って、各企業の事業に対して現在有するESGリスクや機会を効率的に抽出するツールやサポートを提供しています。

ESGリスクや機会を把握し続けるためには手間がかかる

ESG経営や投資を通じて、自社の企業価値を高める機会を増やし、あるいは企業価値を毀損するリスクを低減したいと考えておられる企業は多数あるかと思います。ではどうやってその機会やリスクを低減することができるでしょうか。

まずは、その機会やリスクを正しく把握することが非常に重要になります。但し、正しい把握のためには長期的利益の観点で、自社だけではなく、他社や他業界を含めた多数のESGデータを比較分析していくことが必要になります。

他方、ESG指標は代表的なものだけでも国内海外に数十とあり、それぞれの指標で数十以上の評価項目が設定されています。また、これらの指標基準も毎年進化しています。従って、国内海外のESGトレンド及びそこから波及する自社への事業リスクや機会を体系的に「広く」把握し続けることは多くの企業にとって容易ではありません。

また、把握したトレンドやESG指標を自社の事業データと関連付けて定量的に考察し、自社の事業戦略に繋げる「深い」分析のためには、多くのデータ処理や工数が必要になります。

このような海外国内の様々なデータ・情報を総合して事業戦略に結びつけて「広く」「深く」定量分析するスキルを有する戦略人材は希少です。一方で、他の事業部門も含めて人手不足である中で、なかなかESG分析に十分に人材を配置できていないというお声もよく伺います。しかしながら、手が回らないからと言って、年々拡大するリスクや機会に目を向けないまま事業運営することも大きな損失につながります。

こうした「広く」「深い」分析アプローチを効率的に行うためには、各社がそれぞれで調べて対応するより、ノウハウを集約した専門家部隊が実行した方が不要な工程を削減し、また同じ工程を行う速度も速いため、極めて効率的かつ効果的となります。

そこでクオンクロップでは、外資系戦略コンサルティングファーム出身者を中心としたESG経営データの分析の専門家チーム及びAIを含む独自の分析ノウハウを活用し、各企業が「選ばれる」ために必要十分なESG活動量を把握し改善を支援する「ESG/SDGs経営度360°診断&改善支援」などのサービスを提供しております。

ESG経営分析を効率的に行うために

クオンクロップが提供するサービスは、ESG経営分析のチームが社内に既にあり、ESG経営を既に推進している企業様における分析の効率化だけではなく、ESG経営分析のチームは現状ないものの、これからESG経営に舵を切る必要性を感じておられる、比較的企業規模が小さい企業様などに対しても活用いただけるサービスです。ESG経営の効率的な加速のための、科学的かつ効率的な分析アプローチにご関心のある企業様は、是非クオンクロップまでお気軽にお問い合わせください。

クオンクロップESGグローバルトレンド調査部

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